牡蠣の食中毒の症状・治療方法を確認!あたらない為の調理法とは
秋の気配が濃厚となってくる9月。店頭にも牡蠣が並び始めます!
牡蠣好きとしては、生で食べるか、土手鍋か、ソテーも捨てがたいし、だけど王道はやはりカキフライか?と
悩みは尽きないところです。
冬牡蠣の種類はマガキ
ところでこの牡蠣、マガキと岩ガキに二種類あるってしってました?
岩ガキは天然物で海のかなり深いところで生息し、旬は6月~8月。
マガキは養殖で、旬は10月~4月なんですね。なのでこの時期に出荷されるのはマガキになります。
この二種類の牡蠣を比べるとマガキの方が岩ガキよりも食中毒になる菌を多く保有しているようですね。
食中毒の原因メカニズム
牡蠣を食べて食中毒、という話を聞くようになるのもこの時期からですね 。
牡蠣そのものが菌を体内で作っているわけではなく、海中でエラ呼吸するときに
海水の中に入っている様々な菌やプランクトンを腸で蓄積するんです。
それを食べた人間がいわゆる「牡蠣にあたる」という状態になってしまうのですね。
食中毒になる大抵の菌は腸炎ビブリオかノロウイルスです。
ただ、10%以下で有毒プランクトンによる食中毒も報告があるみたいです。
これは少し難しい話ですので、詳細の載っているURLを貼っておきます ご興味のある方はぜひご一読ください。
国立研究開発法人 水産総合研究センター http://feis.fra.affrc.go.jp
具体的な症状は?
牡蠣の主な食中毒の原因菌、腸炎ビブリオとノロウイルスについてお話します。
どちらも吐き気や下痢、発熱を起こす菌で、繁殖力の強いのが特徴です。
腸炎ビブリオの潜伏期間は5時間から92時間で比較的早く症状が現れます。
嘔吐や水様性の便、腹痛などが主な症状になります。
ノロウイルスは潜伏期間が1~2日で、感染者の体調や抵抗力によって症状の出方が異なります。
特に子供には嘔吐、成人には下痢が強くでる傾向にあるそうです。
ノロウイルスについて詳しく説明しているHPをリンクしておきますね 。
ノロウイルスの予防法と基礎知識 http://baby.shop-joho.com
治療方法はあるのか
ノロウイルスも腸炎ビブリオもウイルスに直接効く薬はありません。
罹患してしまうと対処療法しかないんですね 。下痢止めをすぐに飲んでしまうと
体内に病原体が長く留まってしまう恐れがあるため、なるべく飲まないほうがいいでしょう。
嘔吐、下痢ともに体内の水分を排出してしまうので、少しずつでも水分を補給しないと脱水症状をおこしてしまいます。
免疫力の小さいお子さんや、低下傾向にあるお年寄りは、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
家庭で注意しなくてはいけないのが二次感染です。
便や吐しゃ物などから感染しますので、塩素系の消毒薬などで清潔にしましょう。
食中毒を避けるための調理方法
これでは大好きな牡蠣が食べられない!と思ってしまいますが、このノロウイルスや腸炎ビブリオ、弱点があります。
熱に弱いんです!なので、生食を避け、十分に加熱調理をしましょう。
ノロウイルスを殺菌するには85℃以上の温度で1分以上の加熱が必要ですので、じっくりと中まで火が通るようにじっくりと調理をしてください。
生牡蠣がそれでも食べたい!と思うならマガキよりも岩ガキのほうが絶対ではないですがおすすめです。
岩ガキのほうが深い海に生息するため、マガキに比べて菌の保有率は低いそうです。
でも、保有率が低いというだけで絶対にあたらない、という保証はありませんのでくれぐれもお気を付けくださいね 。
ぱんだ子
牡蠣の食べ方はこれでバッチリ!もう安心だね。
そうだね。でも、食中毒の危険は牡蠣だけじゃないよ。せっかくだから、しっかりと知識をつけておこう!あめちゃん


食中毒ってどんな病気?
食中毒という言葉を夏によくニュースなどで聞きます。一体どのような病気なのでしょうか?
普段摂取している食材の中で全く菌がないものはありません。通常は1gに1000-1万個の細菌が存在し、私たちも摂取しています。しかし通常に摂取している分には食中毒にはかかりません。しかし菌の中には胃液のバリアーをくぐり抜けて大腸までたどり着き、様々な所に付着し、いたずらをします。このいたずらによって嘔吐や下痢、腹痛が引き起こされてしまうのです。
原因菌と潜伏期間を詳しく解説!
http://ikawoyobu.blog36.fc2.com/blog-entry-3401.ht…
食中毒は大きく感染型と毒素型に分けられます。
◎感染型:細菌に感染した食材を摂取し、その摂取した菌が体内で増加する食中毒です。
・腸管出血性大腸菌(O157など)
原因(加工食肉製品/水耕野菜)
潜伏期間(3-9日)主な症状(嘔吐/出血を伴う下痢/腹痛/まれに高熱)
・サルモネラ
原因(鶏卵、肉類)
潜伏期間(6-48時間)主な症状(発熱/腹痛/嘔吐/下痢)
・ウェルシュ菌
原因(大量調理で食前不加熱)
潜伏期間(8-22日)主な症状(お腹の張り/腹痛)
毒素型:食品内で細菌が生んだ毒素を摂取することで食中毒になってしまいます。
・ポツリヌス菌
潜伏期間(6-15時間)主な症状(ものが弐重に見える/呼吸困難/耳鳴り)
・セレウス菌(嘔吐型)
原因(米などの穀類や香辛料)
潜伏期間(30分-時間)主な症状(嘔吐:激しい嘔吐で、嘔吐物を喉につまらせてしまうことがある/下痢)
・ブドウ球菌
原因(調理者によって)
潜伏期間(2-4時間)主な症状(悪心/嘔吐/下痢)
この他にも自然毒食中毒という食中毒があり、こちらは毒キノコやフグ、貝などの元々毒のように本来毒を持っている動植物を摂取して起こる食中毒のことです。またお肉や魚や生水に寄生している虫によって引き起こされる食中毒を、寄生虫食中毒といいます。
菌の種類によって潜伏期間も症状も異なってきますので自分が何を食べたのか覚えておくことはとても大切なことです。
これって食中毒!?こんな症状には気をつけて!
https://www.ishamachi.com/?p=12891
食中毒の症状は上記で説明させていただきました菌の種類によっても異なってくるのですが
◎腹痛
◎下痢
◎吐き気
◎頭痛・めまい
◎発熱
といった症状が出ます。症状の重さは人によってそれぞれで数時間で治まってしまい人もいますし、数週間続く人もいます。上記の症状が1-2日経っても解消されないようでしたら病院で診断してもらいましょう。
◎1日に10回以上嘔吐してしまった
◎激しい下痢
◎意識が朦朧としてきてしまった
場合にはすぐに病院へ行ってください。
食中毒に気をつける食べ物って何があるの?
http://www.misaki.rdy.jp/illust/cut/context/dish1….
普段食べているモノで食中毒に気をつけた方がいい料理と食材をご紹介します。
◎ジャガイモ
ジャガイモの芽に多く含まれている「ソラニン」は大量に摂取してしまうと食中毒を引き起こしてしまいます。皮をむく際には芽もきちんと取るようにしてくださいね。
◎シチューなどの煮込み料理
食べる前に必ず加熱する煮込み料理は菌が繁殖しにくい料理に思われがちですが夏場に増えるウェルシュ菌は酸素を嫌うため加熱すると増えてしまうんです。
お腹が弱いと思う人は夏場の作り置きは避けた方が無難です。
◎おにぎり
え?おにぎりと思われるかもしれませんが人の手で直接握ることの多いおにぎりは菌が入りやすい料理なんです。おにぎりを作る際にはよく手を洗う、サランラップの上から握るなどの工夫が必要です。
市販の薬は飲んでもいいの?病院に行くタイミングは?
http://rubeusu-trend.com/3227/
食中毒の際は薬の使い分けがとても重要です。特に下痢止めの薬には腸の働きを抑えるもの・腸内の菌を排除してくれるもの・荒れた腸を整えてくれるものなど様々な種類があります。食中毒になった時には体の外に毒を出すことが必要ですので腸の働きを抑える薬の摂取はNGです。
基本的に食中毒かなと思った際には自分で判断するのではなく病院に行き診断してもらって上で薬を服用することをお勧めします。
病院に行くタイミングですがまず腹痛やおう吐の原因が自分で思い当たる場合
(暴飲暴食等)は1-2日様子を見てみてもいいでしょう。1-2日安静にしていても症状が全くよくならない場合はすぐに病院へ行きましょう。
食中毒の症状はどのくらい続く?
http://www.sorayaberent.com/zendamakin_akudamakin/
食中毒の症状が出る期間ですがどの菌に感染するかによって大きく変わってきます。代表的な菌の潜伏期間は下記の通りです。
◎腸管出血性大腸菌(O157など):3-9日
◎カンピロバクター菌:1-7日
◎腸炎ビブリオ菌:10-20時間
◎サルモネラ菌:6-48時間
◎セレウス菌(嘔吐型):30分-6時間
短いと30分、長いと1週間ほど菌が体内にいます。自分では良くなったと思っていてもまだ体内に生息していたりするので注意が必要です。
家族が食中毒にかかってしまったら、気をつけることって何?
http://profile.ne.jp/w/g-4676/
同じ家に住む家族が肖中毒にかかってしまったら心配ですよね。同時に自分の体調も心配しなければなりません。気をつける点としては
◎手洗い。うがいはしっかりと!
◎トイレの掃除などはマスクをつけるなど対策をしましょう!
◎汚物の処理をするときは要手袋・マスク!
看病する時にそこまで神経質にならなくてもいいのですが、汚物などを処理するときだけ気をつけてください。ここに菌が集中しているのです!捨てる際も密封するなどして捨てるようにしましょう。
まとめ
http://tearai-lab.com/about/
暑くなるにつれて怖くなってくる食中毒・・・防ぐためには普段から菌を容易に増やさないようにすることが重要です。まずは今日から念入りに手洗いうがいをするところから始めてみましょう!!



